今回は「じつはやどかりの活動についてまだよく知らないんだけど…」という方のために、NPOのご紹介をさせていただければと思います。
やどかりサポート鹿児島は、鹿児島県鹿児島市で住居確保困難者のための法人連帯保証を行っているNPO(居住支援法人)になります。
皆様もよくご存じだと思いますが、日本では賃貸住宅を借りる際、「連帯保証人」を求められることが多々あります。
しかし身寄りがなかったり頼れる人がいない方の場合、連帯保証人を用意する事が出来ず、ホームレス状態になってしまう方もおられます。
また、障がいや病気を抱え、長期にわたり入院されている方の中には、退院して地域で生活を送りたいのに賃貸契約のため保証人になってくれる人がおらず、施設から何十年も出ることができない方も多くおられます。
人間の生活にとって、住居は基本です。
住居がなければ雨風や強い日差しを防ぐことは勿論、携帯電話を購入することも手紙を受け取ることも、銀行口座を作ることも出来ません。
日本には最後のセーフティネットと言われる生活保護制度がありますが、住所がなくては生活保護制度を使うことすら難しくなってしまいます。
「仕事につきたい」「何とかやり直したい」と思っても、家がないと立ち直りまでの道のりが果てしなく遠い現実があるのです。
やどかりサポート鹿児島は、そんな状況を改善したいと2007年08月に鹿児島で設立されました。
病気や障がいをお持ちの方や高齢者、DV・虐待の被害者、引きこもり状態、困窮状態、ホームレス状態の方など、住居確保が困難な人々に法人連帯保証を行い、住居を届けてきました。
その結果、約400人の方々が鹿児島で住宅を確保し、生活を送れるようになりました。